コラム
子供の免疫力を高める
免疫力の高い子どもとは?
手洗いやうがいは、風邪予防に一番有効な方法ですが、風邪が流行る季節、同じような環境にいても風邪を引きやすい人と、
あまりひかない人がいます。なぜでしょうか?
◇免疫力という神秘 私たちの身体には、『免疫』というシステムが備わっています。
これは、人間が本来生まれながらにしてもっている、自分で自分を守るカ(自然治癒カ)のことを言います。
この免疫のカが高い人は、体内に風邪のウイルスが侵入してきても、それらをやっつけてしまいます。(自己免疫)
しかし、免疫力の低い人は、ウイルスの侵入や増殖を許してしまうため、風邪を引いてしまうのです。
つまり、風邪をひくかひかないかは、その人がもつ免疫力にかかっているとも言えます。
◇免疫力を高めるためには
1 適度な運動をする
免疫力を高めるには、適度な運動がとても効果的です。
なぜなら、体内にウイルスが侵入してきたときに戦う免疫細胞が、運動することによってより活発に働くようになるからです。
ウォーキングやジョギングなど軽めの有酸素運動の継続が免疫力を高めます。
こどもなら、サッカーやなわとび、おにごっこなど、寒くてもなるべく薄着で、走り回ったり飛び跳ねたりすることで身体を温める遊びをさせたいものです。
2 質の良い睡眠を十分とる
睡眠の乱れによって、免疫力は低下します。
ところが、幼児期のころから、大人にあわせた生活習慣が身についてしまっていると、どうしても寝る時間が遅くなります。
こどもの身体に風邪を引きにくい、しっかりした免疫力をつけさせたいのであれば、幼児期なら13時間、小学生なら最低でも9~10時間の睡眠を守れるように、親が注意しましょう。
また、たとえ何かストレスがあって眠つかれなくても、体を横にして休めているだけで、免疫力は高まると言われています。
20分ぐらいの昼寝でも、免疫カを高めます。
これは体内のメラトニンというホルモン物質の増加によるもので、このメラトニンが活性酸素という有害物質を減少させるからです。
3 笑う 笑うと身体の免疫力がアップします。
体内にウイルスが侵入してきたときに戦う免疫細胞の一つにNK細胞がありますが、笑うとこのNK細胞の活性化につながるからです。
笑うと、生命活動を維持するために必要な自律神経(交感神経と副交感神経)に変化をもたらし、身体中の様々な器官に刺激が与えられます。
この時、笑いによる脳への刺激が、神経ベプチドという免疫機能活性化ホルモンの分泌を促し、このホルモンの影響でNK細胞はたちまち活性化され、さらに強力な戦士としてウイルスなどを攻撃します。
作り笑顔の場合でも、NK細胞の働きが活発になるそうですので、とにかく笑うことです。
4 ストレスをためない ストレスは免疫力の低下を招きます。
ストレスをためない生活を心がけましょう。
また、こどものストレスは心身の発達にも大きく関わってくるため注意が必要です。
幼いこどもは心の不調をなかなか言葉で言い表せません。
しかし、よく観察してみるとなんとなく元気が無い、お腹や身体が痛いと言う、いつもよりヒステリックになる、甘えたがる・・・などのシグナルを発しています。
毎日、食事時や入浴時などにゆっくりこどもの話を聞いてあげましょう。
ひとつ(一歳)ふたつ(二歳)みっつ(三歳)
まではひざの上、とも言いますが、年齢に関係なくスキンシップを大切に心の健康にも留意してあげましょう。
5 バランスの良い食事をとる 「合言葉は主食・主菜・副莱」 従来の伝統的な「日本型食生活」では、1汁3菜という考え方を基に料理の組み合わせを考えていました。
料理の組み合わせを考える時には、ぜひ主食・主菜・副菜を意識して組み合わせを考えてみましょう。
また、まんべんなくできるだけ多くの食品を選んで食事に取り込むようにしましょう。
◇ 焼き果物で免疫力アップ 生で食べるのはもちろん、さらに効果を期待できるのが焼き果物です。
<焼いて皮の栄養を果肉に移す> 実は果物の皮には実以上の栄養素が含まれています。
皮は食べにくく、しかも農薬が直接かかっている部分だけに、どうしてもむいて捨ててしまいがちです。
しかし、この皮を実ごと焼くことで、皮に含まれる豊富な栄養素が果肉に達し、皮を食べなくても皮の栄養素をとることができます。
<多様な効能が期待できる焼きミカン>
漢方では乾燥させたミカンの皮が「陳皮」として多用されます。
陳皮の効用としては、消化促進、カゼの予防治療、せき、たんの除去、ぜんそくの改善などさまざまなものがあります。
ミカンの皮には、ビタミンC、βカロチン、ベクチン、ナリンギン、オープラテン、リモノイド、スペレジンなど多様な栄養素が含まれています。
ナリンギンは腸のぜん動運動を活発にし、消化吸収をよくすることに加え、中枢神経を鎮静させたり、炎症を抑えたりする効果を持ち、スペレジンは毛細血管を強くし、免疫力を高める働きを持つ成分とされています。
従来の焼きリンゴのつくり方のようにオーブンなどで焼いてもよいのですが、フライパンで焦げ目がつくまで焼いたり、丸ごとラップをかけて電子レンジで数分加熱したりすれば、それでOKです。
そのまま冷蔵庫に入れて保存すれば、冷たくして食べることもできます。
免疫力を高める食事を工夫してくださいね!
手洗いやうがいは、風邪予防に一番有効な方法ですが、風邪が流行る季節、同じような環境にいても風邪を引きやすい人と、
あまりひかない人がいます。なぜでしょうか?
◇免疫力という神秘 私たちの身体には、『免疫』というシステムが備わっています。
これは、人間が本来生まれながらにしてもっている、自分で自分を守るカ(自然治癒カ)のことを言います。
この免疫のカが高い人は、体内に風邪のウイルスが侵入してきても、それらをやっつけてしまいます。(自己免疫)
しかし、免疫力の低い人は、ウイルスの侵入や増殖を許してしまうため、風邪を引いてしまうのです。
つまり、風邪をひくかひかないかは、その人がもつ免疫力にかかっているとも言えます。
◇免疫力を高めるためには
1 適度な運動をする
免疫力を高めるには、適度な運動がとても効果的です。
なぜなら、体内にウイルスが侵入してきたときに戦う免疫細胞が、運動することによってより活発に働くようになるからです。
ウォーキングやジョギングなど軽めの有酸素運動の継続が免疫力を高めます。
こどもなら、サッカーやなわとび、おにごっこなど、寒くてもなるべく薄着で、走り回ったり飛び跳ねたりすることで身体を温める遊びをさせたいものです。
2 質の良い睡眠を十分とる
睡眠の乱れによって、免疫力は低下します。
ところが、幼児期のころから、大人にあわせた生活習慣が身についてしまっていると、どうしても寝る時間が遅くなります。
こどもの身体に風邪を引きにくい、しっかりした免疫力をつけさせたいのであれば、幼児期なら13時間、小学生なら最低でも9~10時間の睡眠を守れるように、親が注意しましょう。
また、たとえ何かストレスがあって眠つかれなくても、体を横にして休めているだけで、免疫力は高まると言われています。
20分ぐらいの昼寝でも、免疫カを高めます。
これは体内のメラトニンというホルモン物質の増加によるもので、このメラトニンが活性酸素という有害物質を減少させるからです。
3 笑う 笑うと身体の免疫力がアップします。
体内にウイルスが侵入してきたときに戦う免疫細胞の一つにNK細胞がありますが、笑うとこのNK細胞の活性化につながるからです。
笑うと、生命活動を維持するために必要な自律神経(交感神経と副交感神経)に変化をもたらし、身体中の様々な器官に刺激が与えられます。
この時、笑いによる脳への刺激が、神経ベプチドという免疫機能活性化ホルモンの分泌を促し、このホルモンの影響でNK細胞はたちまち活性化され、さらに強力な戦士としてウイルスなどを攻撃します。
作り笑顔の場合でも、NK細胞の働きが活発になるそうですので、とにかく笑うことです。
4 ストレスをためない ストレスは免疫力の低下を招きます。
ストレスをためない生活を心がけましょう。
また、こどものストレスは心身の発達にも大きく関わってくるため注意が必要です。
幼いこどもは心の不調をなかなか言葉で言い表せません。
しかし、よく観察してみるとなんとなく元気が無い、お腹や身体が痛いと言う、いつもよりヒステリックになる、甘えたがる・・・などのシグナルを発しています。
毎日、食事時や入浴時などにゆっくりこどもの話を聞いてあげましょう。
ひとつ(一歳)ふたつ(二歳)みっつ(三歳)
まではひざの上、とも言いますが、年齢に関係なくスキンシップを大切に心の健康にも留意してあげましょう。
5 バランスの良い食事をとる 「合言葉は主食・主菜・副莱」 従来の伝統的な「日本型食生活」では、1汁3菜という考え方を基に料理の組み合わせを考えていました。
料理の組み合わせを考える時には、ぜひ主食・主菜・副菜を意識して組み合わせを考えてみましょう。
また、まんべんなくできるだけ多くの食品を選んで食事に取り込むようにしましょう。
◇ 焼き果物で免疫力アップ 生で食べるのはもちろん、さらに効果を期待できるのが焼き果物です。
<焼いて皮の栄養を果肉に移す> 実は果物の皮には実以上の栄養素が含まれています。
皮は食べにくく、しかも農薬が直接かかっている部分だけに、どうしてもむいて捨ててしまいがちです。
しかし、この皮を実ごと焼くことで、皮に含まれる豊富な栄養素が果肉に達し、皮を食べなくても皮の栄養素をとることができます。
<多様な効能が期待できる焼きミカン>
漢方では乾燥させたミカンの皮が「陳皮」として多用されます。
陳皮の効用としては、消化促進、カゼの予防治療、せき、たんの除去、ぜんそくの改善などさまざまなものがあります。
ミカンの皮には、ビタミンC、βカロチン、ベクチン、ナリンギン、オープラテン、リモノイド、スペレジンなど多様な栄養素が含まれています。
ナリンギンは腸のぜん動運動を活発にし、消化吸収をよくすることに加え、中枢神経を鎮静させたり、炎症を抑えたりする効果を持ち、スペレジンは毛細血管を強くし、免疫力を高める働きを持つ成分とされています。
従来の焼きリンゴのつくり方のようにオーブンなどで焼いてもよいのですが、フライパンで焦げ目がつくまで焼いたり、丸ごとラップをかけて電子レンジで数分加熱したりすれば、それでOKです。
そのまま冷蔵庫に入れて保存すれば、冷たくして食べることもできます。
免疫力を高める食事を工夫してくださいね!